東京・KITTE「赤穂塩博」でのソルトアート制作と公演

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東京・KITTE地下1階「東京シティアイ」で開催された、東浜塩田開拓400年記念「赤穂塩博」
サンドアーティストKoheiは、2026年9月19日と10月17日に、赤穂の塩を使ったソルトアートパフォーマンスを行いました。
今回制作したのは、赤穂の塩の歴史と赤穂塩の日本の和食文化へのつながりを描くオリジナル演目『赤穂の塩物語』です。
赤穂化成株式会社の皆さまや赤穂市教育委員会の方と相談を重ねながらこの塩物語を組み立てていきました。
普段のサンドアートで使う砂を、今回は「塩」に替えて描きます。
伝えたいテーマそのものを使って
テーマの背景にある歴史を表現する。
私にとっても学びの多い制作になりました。

「赤穂の塩」について知るところから
赤穂の塩の歴史と、食文化への影響など、いただいた資料を読み、これは外せないないというシーンを相談しながら絵コンテに描き出していきます。
当然細かくは分からないことが次々に出てきます。
塩田(えんでん)では、どのように塩を作っていたのか。人はどんな道具を持ち、どの方向に動いていたのか。
「かん水」とは何か。
分からないところは質問し、写真や資料とともに丁寧に教えていただきました。
仕組みが分かると、描くべき順番も変わってきます。
塩田に刻まれた模様も、そこに立つ人の姿も、理由が分かると自分でも自信を持って描く事ができます。
稽古をする前にその意味を知る時間がとても大切でした。
その中で印象に残っているのは、塩田で働く人の動きについてです。
道具を押しているように見える絵に対して、実際は引っ張る作業だと教えていただきました。動く方向が変われば、体の重心や姿勢も変わります。
そこでオンラインで実際の作画を見ていただきつつ、お話を伺う場を設けました。
「こういう動きでしょうか」「この見せ方なら伝わるでしょうか」と、塩で描いたものを一緒に見て確認していきます。
企業や地域のオリジナル演目を制作するとき、その題材をよく知る方のお話は、大きな手がかりになります。今回も教えていただくたびに、形はっきりとしていきました。
初めて見る方にも伝わるように
内容を理解したうえで、次に考えるのは会場のお客様からはどう見えるかということです。
例えば、塩田を上から見た模様だけでは、初めて見る方には何の場面か分かりづらいかもしれません。そこで絵コンテでは横から見た作業風景も検討しました。
浜鋤きによって生まれる模様には、一筆書きのように描く表現を取り入れました。道具の試作も含め、塩づくりの仕事と、塩で絵を描く動きが重なる方法を探しています。

また、製塩技術が各地に伝わったことと、赤穂の塩が船で運ばれたことは異なる話です。そこは説明を整理し、「ナレーション」で伝える内容と「絵」で見せる内容を相談しました。
絵と語りが補い合うことで、歴史の流れを追いやすい公演を目指しました。
物語の最後は、今の私たちの食卓へ
演目は、太古の大地から始まります。


火山や海、昔の人々の暮らし、塩づくりに使われた土器。そして、入浜塩田で働く人々や、塩を運ぶ船へと場面が移っていきます。
最後に描くのは、お茶碗を持ち、和食を食べる子どもの姿です。
歴史をたどった先で、今の暮らしにつながる場面を描きたいと思い、このラストを提案しました。
毎日の食卓にある塩の向こうには、自然の恵みと、たくさんの人の仕事があります。そんなことを少しでも感じていただけたら嬉しいです!
語りや音楽も合わせて、一つの公演に
今回の公演では、ナレーションとの連携も大切な準備でした。
場面とセリフの対応が分かる絵コンテを用意し、練習用の動画も共有しました。それなのに前日に改善点を見つけてしまい、タイミングを変えた動画を共有してしまうというとんでもない事をしてしまったのですが、ナレーションの方は流石にプロで直前でも対応してくださいました。(本当に申し訳なかったです。)
声が聞き取りやすいBGMの音量や、描く時間と語りのタイミングも調整しました。中盤の場面は長く感じられたため、描くテンポを見直し、音楽も合わせて短縮しています。

10月は、社長のリクエストで急遽3回目も
10月の公演では、当初予定していた2回に加え、赤穂化成の社長からリクエストをいただき、急遽3回目のパフォーマンスも行うことになりました。
皆さまと時間をかけて作ってきた作品を、「もう一度上演してほしい」とリクエストしていただけたことが、とても嬉しかったです。
公演後には、担当の方から、皆さんが喜んでくださっていたというご報告もいただきました。
資料を提供してくださった方、絵や言葉を一緒に考えてくださった方、当日の運営を支えてくださった方。多くの方の力が合わさって実現した公演だったと、改めて感じています。
赤穂化成の皆さま、赤穂市のご担当者さま、共演・運営に携わってくださった皆さま、そして会場でご覧くださった皆さま、ありがとうございました。
企業・地域の想いを伝える、オリジナルのサンドアート
サンドアーティストKoheiは、企業の周年記念イベントや記念式典、商品・ブランドのPR、地域の歴史や文化を伝える催しに向けて、オリジナルのサンドアートパフォーマンスを制作しています。
会社の歩み、商品が生まれた背景、働く人の想いなど、お話や資料をもとに、絵が変化しながらつながる物語を考えます。
出演・制作をご検討の際は、開催時期や会場、ご予定のイベント、伝えたい内容をお知らせください。企画の目的に合う形を、一緒に考えていければと思います。